そもそも学生時代から友人はかなり少ない方ではあったが、SNSとかで繋がりはあっても、今や同級生に会うことなんてなかなかない。
40代にもなると、女性だと素晴らしき子育て真っ最中の方が多く、それぞれ夢中で超楽しそう。男性も仕事やそれぞれの家庭に勤しんでいるか、そうでない場合は残りもの同士の何らかの男女発展が面倒臭いので避けてしまいがちだった。
唯一欠かさず必ず年に数回会うのは、何度か書いている友人の魔女。彼女は高校時代からの友人で子供もいるけど、何せ魔女なので色んな堺がなく、住んでるところも遠いけど子も含めてずっと仲良くしてくれてる。今でもすっぴんパジャマで会える。
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そんな中、昨日、20年来の男性の同級生に再会しました。わざわざ飛行機に乗って、私の住む町まで足を運んでくれたので、さすがにキャンセルはできないよ。会って結果的に、ああ年取るっていいなあ、と、しみじみ色々良かったです。
●まず会うまでに使う気が良い
何せお互いに知っているピチピチの頃とはわけが違うので、会ってはかなりの確率で見た目にがっかりするでしょうよ。その中でも最良の私で会いたいなあと、せめてコンディションに気を配ります。もちろん普段会ってる他の人に気を配っていないわけではないけど、20年来はちょっと特別。それが自分にとって良かったな。久々にメイクもばっちりしたら、気分上がりました。そのドキドキ感とかもちょうど良かった。
●40代なりの気を使わないところも良い
かといって、ちょっと前までのファッションも何もかも準備してばっちりみたいな感じは気恥ずかしい年頃。これが普段よ、って感じで、あまり気張らないでもいたい。あまりその時間に気を取られないで、さっとスマートに会いたい。向こうもそうだった。お互いに知らないかっこつけのゴリゴリ時代を、お互いに通り過ぎてる感じが心地良かった。
●年を取るほど男性と対等になるのが良い
若いほど同年だと往往にして男性が幼い。話も合わない。何かと言うと、好きだのになる。個人差はあると思うけど40代にもなると、その差はないのかなと思いました。仕事の酸いも甘いも、恋愛の酸いも甘いも、それぞれの経てきたことを何の気遣いもなく話せて、死生観、将来観、価値観、多岐に渡って対等に交わせる感じがした。
●とはいえ、あの頃のテンションが蘇るのが良い
そんな年を経てこその色々の心地良さの上で、しかし共有してた過去の時間が戻ったかのように、テンションが一瞬であの頃に蘇るのは本当に不思議。特に今回会った人は、異国の地で一緒にバカみたいな貴重時間を過ごし、狂ったようにダンスに明け暮れたり、集団で旅行したり、本当に今思えば他にない濃い時間を過ごしたので、テンションも今の日常には皆無のもので、特別だなあと思いました。
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会ってる時間の長さでもない、空白の時間の長さも関係ない、言って見れば過去の濃さも関係ない、今また会える人というのは、会うべくして会う人なんだろうな。生きて会えて良かったって、元気でまた会いますって、一瞬だったのに、一生スパンでの太い付き合いと、同時に儚さを感じました。すごく良かったです。